内定が一つ出ても、予定していた面接は受けた方がよい?

ニュージーランドでの就職活動中、最初の会社から内定をいただけると、ほっとするものです。

「これでニュージーランドで働けるかもしれない」

そう思う一方で、ほかにも面接の予定が入っていると、「もう内定をいただいたのだから、残りの面接は辞退した方がよいのだろうか」と迷われる方もいらっしゃいます。

私としては、内定をいただいた会社への返答期限を確認したうえで、可能であれば、予定していたほかの面接も受けてから判断されることをおすすめしています。

実際に会ってみないと分からないことがあります

同じ職種でも、会社によって仕事内容や職場の雰囲気は異なります。

例えば電気工事士であれば、新築住宅、商業施設、メンテナンス、エアコン関連など、中心となる仕事はさまざまです。美容師の場合も、お客様の層や、カット・カラーなどの仕事の割合、お店の運営方針によって働き方が変わります。

給与がよくても、自分が希望する仕事とは違うこともあるでしょう。反対に、最初はあまり意識していなかった会社が、実際に話してみると、自分の経験を生かせる職場だと分かることもあります。

面接は、雇用主が応募者を判断する場であると同時に、応募者が「この会社で働きたいか」を考える機会でもあります。

一つ内定があることで、落ち着いて話せることも

まだ内定がないときは、「何とか採用してもらいたい」という気持ちが強くなり、仕事内容や条件について十分に質問できないことがあります。

一つ内定をいただけると、気持ちに少し余裕が生まれます。その状態でほかの会社と話すことで、仕事の説明を落ち着いて聞き、自分に合う職場かどうかを考えやすくなることもあります。

もちろん、すでにいただいている内定を軽く扱ってよいということではありません。採用を考えてくださったことへの感謝を持ちながら、今後の働き方を慎重に判断する、ということです。

実際に、ほかの面接を終えてから判断した例もあります

以前サポートした方は、ニュージーランドでの就職活動中、あるお店から内定のお話をいただきました。

その際、お店からは「今回の滞在中に返事をください」と伝えられていました。まだほかのお店との面接が残っていたため、それらの面接も受けたうえで判断するという流れになりました。

このように、雇用主が返答を待ってくださる場合もあります。

ただし、すべての会社が同じ対応をしてくれるわけではありません。早く人を採用したい会社もありますので、「いつまでに返事が必要か」は、必ず確認しておきたいところです。

給与以外にも、オーナーの人柄や信頼できるかが大切です

複数の会社を比較するときは、給与や仕事内容だけでなく、オーナーの人柄にも目を向けていただきたいと思います。

特に小さな会社では、オーナーと直接やり取りをする機会が多く、その方の考え方や対応が、働きやすさにも大きく関わってきます。

話しやすいか、こちらの質問にきちんと答えてくれるか、約束したことに対応してくれるか。面接や、その後のやり取りを通じて感じられることもあると思います。

また、ビザのサポートが必要な方にとっては、取得までの手続きに責任を持って協力してくれるかどうかも、とても重要です。

採用したいという気持ちがあっても、雇用主側に必要な書類の準備や手続きを進めてもらえなければ、就労開始に向けた準備が止まってしまうことがあります。

ビザ取得までには、雇用主側にも手間や負担がかかります。「ぜひ来てください」という言葉だけでなく、必要な対応を一つずつ進めてくれるのか、分からないことがあれば専門家に確認してくれるのか。そうした姿勢も見ておきたいところです。

もちろん、返事が少し遅いというだけで、信頼できないと決めつけることはできません。ただ、説明と実際の行動が一致しているか、進捗を共有してくれるかは、判断材料になると思います。

給与の条件が多少よいこと以上に、「このオーナーなら安心して一緒に働けそうだ」と思えることが、就職先を選ぶ大切な理由になる場合もあります。

ほかの会社の面接も受けることで、条件だけでなく、こうした人柄や対応の違いも比較しやすくなると思います。

返事を待ってもらう場合は、期限を決めて伝えましょう

ほかの面接も受けてから判断したい場合は、お礼を伝えたうえで、次のように相談するとよいと思います。

「採用のお話をいただき、ありがとうございます。すでに予定している面接がありますので、○日までお返事をお待ちいただくことは可能でしょうか」

何も伝えずに返事を延ばしてしまうと、先方も次の採用判断ができません。待っていただけることになったら、約束した期限までに返事をすることが大切です。

一つ目の内定は、とてもありがたく、大切なチャンスです。そのうえで、予定していた面接を通じて比較することが、自分に合った就職先を選ぶ助けになる場合もあります。

ニュージーランドへの就職は、仕事だけでなく生活の変化も伴います。仕事内容や給与に加え、オーナーを信頼できるか、安心して働き続けられそうかという点も大切にしていただきたいと思います。

採用していただくことへの感謝と、自分の将来を考えること。その両方を大切にしながら、納得できる就職先を選んでいただければと思います。

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