日本で身につけた家具製作や建具の技術を、ニュージーランドで生かしたい。
今回は、語学への不安を抱えながら就職活動に取り組み、南島の建築会社への就職を実現されたKさんをご紹介します。
仕事が決まったことに加え、言葉の壁にも気を配ってくれる雇用主や同僚に出会えたことが、Kさんの新生活を支えていました。
日本での家具製作・大工仕事の経験を生かして
Kさんは、日本で家具製作や大工仕事に携わってこられました。
就職活動では、これまでの職歴や技術を整理し、ニュージーランドでの仕事につなげる準備を進められました。
一方で、当初から気になっていたのが英語です。ご本人も、就職活動を始める前に悩んでいたこととして「語学の不安」を挙げていらっしゃいました。
それでも、これからニュージーランドで生活することを考え、面接は自分の力で乗り越えたいというお気持ちで取り組まれました。
南島の住宅建築会社から内定
2015年、Kさんは南島のS社から内定を取得されました。
S社の業務は、新築住宅の建設と、地震で被害を受けた住宅の修繕です。基礎や木造の骨組み、屋根、外壁など、住宅に関する幅広い工事を手がける会社でした。
また、ドアやキッチンなどの建具に関わる仕事もあり、KさんはJoiner(建具・木工職人)として契約を進められました。
日本で培ってきた木工の技術を、現地の住宅建築の現場で生かす機会につながったのです。
親切な同僚に支えられ、現場でも手応え
Kさんは2015年11月に勤務を開始されました。
最初の1週間を終えた際には、親切な同僚に恵まれ、心配していた言葉の壁にも対応できているというご報告をいただきました。仕事内容についても、ご自身の技術が通用するという手応えを感じていらっしゃいました。
仕事を褒めてもらうこともあり、翌週の勤務も楽しみだとおっしゃっていました。
その後、12月には、現場によっては仕事を任せてもらえるようになったとのご連絡もありました。
新しい国では、仕事の進め方や言葉の違いに戸惑うこともあると思います。その中で、実際の仕事を通じて信頼を築いていかれたことが伝わってきました。
雇用主が通訳を手配し、仕事や生活の不安を確認
特に印象に残っているのが、就職から半年ほどたった頃のお話です。
会社が日本語を話せる通訳の方を手配し、社長、マネージャー、Kさんの4人で個別のミーティングを開いてくださいました。
内容は、仕事や生活で不安や不満がないかという確認でした。英語で十分に伝えられず、ストレスをためていないかと心配してくださっていたということです。
社長やマネージャー、通訳の方には日本で暮らした経験があり、Kさんの置かれた状況も理解してくださっていました。さらに、今よりも仕事をしやすくなるよう準備すると約束してくださったそうです。
Kさんは、とても良い会社に巡り会えて幸せだとおっしゃっていました。
海外で働く際には、仕事内容や給与とともに、困ったときに相談できる職場かどうかも、安心して働き続けるうえで大切だと感じます。
就労ビザ、そしてご家族のビザも認可
2016年1月には、Kさんの3年間の就労ビザが認可されました。
予定より早い認可に驚きながらも、移住に向けてまた一歩進めたことを喜んでいらっしゃいました。
続いて同年5月には、奥様とお子様のビザも認可されました。ご家族の渡航は7月を予定され、家族そろってニュージーランドで暮らせる日が待ち遠しいというご報告をいただきました。
ご自身の仕事を軌道に乗せながら、ご家族を迎える準備も進めてこられたKさん。ここまで、一つひとつ着実に取り組んでこられました。
語学への不安がありながらも、自分で面接に臨み、日本で培った技術を現場で発揮されたこと。そして、その努力を受け止め、働きやすい環境を考えてくれる会社に出会えたことが、Kさんの就職を支えていました。
これからも、ご家族との暮らしを大切にしながら、ニュージーランドで力を発揮していただければと思います。



