ニュージーランドでの就職は、ご自身の仕事だけでなく、ご家族の生活にも関わる大きな決断です。
「会社の経営は大丈夫だろうか」「自分にできる仕事なのか」「就労ビザの手続きを進めてもらえるのか」と、慎重になるのは当然だと思います。
ただ、慎重さが強くなりすぎると、詳しく話を聞く前に可能性を閉じてしまうことがあります。
当社がお伝えしたいのは、「慎重さ70、挑戦30」ではなく、「慎重さ50、挑戦50」くらいの気持ちで就職活動に向き合っていただきたいということです。
これは、成功率を示す数字ではありません。確認すべきことは確認しながら、可能性のある話には一歩踏み出す。そのバランスを表しています。
基本は、会社が必要としている仕事に合うかどうか
就職活動では、基本的に、会社に空いているポジションがあり、そこに応募者の経験や能力が合うかどうかを判断されます。
応募者のために新しい仕事を作ったり、一緒に役割を考えたりするケースは、それほど多くありません。
会社経営や新規事業の立ち上げ経験まである方であれば、経営者から事業運営への参加を期待される場合もあります。しかし、一般的な応募では、まず「会社が任せたい仕事を、この方が担当できるか」が判断の中心になります。
企業に選んでもらうという視点を忘れない
応募者には、自分に合う会社を選ぶ権利があります。一方で、企業側も、採用する相手を選んでいます。
特に、就労ビザのサポートが必要な場合には、会社側に、採用に伴う手続きや負担も含めて検討してもらうことになります。
まだご自身の経験や人柄が十分に伝わっていない段階で、会社への確認や要求ばかりが先に出ると、仕事への意欲が伝わりにくくなります。
雇用主が知りたいのは、「この方を採用すると、どのような仕事を任せられるのか」ということです。
まずは仕事内容に関心を持ち、自分の経験がどう役立つのかを伝える。そのうえで、必要な条件を確認していく姿勢が大切です。
慎重さが70になると、話を聞く機会まで失ってしまう
慎重に考えること自体は、悪いことではありません。
ただ、面接の前から、次のように考えすぎると、話が進みにくくなります。
- 仕事内容が完全に決まっていなければ、面接を受けない
- 会社の将来に不安があれば、詳しく話を聞かずに見送る
- 採用やビザの見通しが確実でなければ、動かない
- 最初の説明に疑問があれば、その時点で候補から外す
企業側も、応募者と話す前から、すべてを約束できるわけではありません。
面接で経験を詳しく聞き、任せたい仕事に対応できるかを確認してから、具体的な採用の検討に進みます。
応募者が確実な答えを待ち続けると、企業側も判断材料を得られず、話が止まってしまいます。
過去には、慎重さから面接を見送った例も
過去のサポートでは、企業から面接の提案があっても、会社や仕事内容への懸念から、面接を見送られた方がいらっしゃいました。
もちろん、面接を受けていれば採用されたとは限りません。話を聞いた結果、やはり合わないと判断した可能性もあります。
ただ、面接前の情報だけでは分からないこともあります。
仕事内容が曖昧に感じられても、直接質問すれば担当範囲が分かるかもしれません。会社の規模に不安があっても、経営者の説明を聞くことで、判断材料が増えるかもしれません。
面接を受けることと、入社を決めることは別
面接に参加するからといって、その会社への入社を約束するわけではありません。
面接は、会社側が応募者を知ると同時に、応募者も会社や仕事を知るための機会です。
主に何を担当するのか、どの経験を評価しているのか、誰と一緒に働くのか。そうしたことを聞いたうえで、ご自身に合う仕事かどうかを考えます。
条件が合わなければ、辞退することもできます。
「まだ分からないことがあるので受けない」ではなく、「分からないことを確かめるために受けてみる」。この考え方が、挑戦の50に当たります。
立ち上げ段階の話も、内容を聞いてから判断する
新規事業や、まだ採用の詳細を詰めている段階の話は、分からないことが多く、不安を感じやすいと思います。
ただ、「立ち上げ段階だから」という理由だけで、すべてを候補から外してしまうと、ご自身の経験が役立つ機会まで逃す可能性があります。
まずは、現在どのような仕事があり、何を任せたいのかを聞いてみましょう。
すでに必要な業務があるのか、それとも将来の構想だけなのか。雇用条件を具体的に検討できる段階なのか。その違いを確かめることが大切です。
話を聞くことと、その提案を受け入れることは別です。最初の情報だけで結論を出さず、確認する機会を持つということです。
条件確認は、落ち着いて進める
仕事への意欲を示すことと、雇用条件を確認することは、どちらも必要です。
ただ、最初のやり取りが「給与はいくらですか」「ビザは出ますか」「採用は確実ですか」という質問だけになると、会社側には、仕事そのものへの関心が見えにくくなります。
まずは事業や仕事内容について話し、ご自身の経験を伝える。そのうえで、勤務時間、給与、責任の範囲などを、話の流れに合わせて確認していきます。
ただ、就労ビザのサポートが必要であることは、早めに共有しておく必要があります。具体的な手続きや実現可能性については、採用の話が進む中で確認していきます。
**意欲はしっかり伝え、条件は落ち着いて確かめる。**その姿勢を大切にしていただきたいと思います。
慎重さ50、挑戦50で、一歩ずつ進める
慎重さが70、挑戦が30になると、問題を避けようとする気持ちが先に立ち、可能性のある話まで見送ってしまうことがあります。
目指したいのは、慎重さ50、挑戦50です。
関心を持てる仕事であれば、まずは話を聞いてみる。自分の経験を伝え、会社側の考えを確かめる。そして、具体的な情報を集めてから、次へ進むかどうかを判断する。
最初から確実な結果を求めるのではなく、確認しながら前へ進む。その姿勢が、ニュージーランド就職のチャンスを生かすことにつながると考えています。





