海外で看護師として働きたいと考えていても、これまでの経験が現地でどのように生かせるのか、不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、日本と米国で看護の経験を積み、ニュージーランドの病院への就職を実現したSさんの事例をご紹介します。
介護の現場から、米国で看護を学ぶ道へ
Sさんは、看護師になる前から、高齢者や障害のある方の生活を支える仕事に携わっていました。その後、米国へ渡り、U大学で看護学の学士号を取得しています。
卒業後は米国の施設で看護師として勤務し、高齢者や精神疾患のある方のケア、服薬管理、看護計画の作成などを経験しました。英語で学び、実際の医療現場でも働いていたことが、Sさんの経歴の特徴です。
日本でも、専門性のある看護経験を積み重ねた
帰国後は日本の看護師資格も取得し、大学病院や総合病院などで勤務しました。
脳神経外科の病棟をはじめ、慢性期や障害のある患者さんのケアにも携わっています。術後の状態観察、人工呼吸器や気管切開のある患者さんへのケア、点滴・投薬、経管栄養など、幅広い業務を経験していました。後輩看護師や看護学生の指導経験もあります。
患者さんの状態を把握し、医師や他職種と連携して必要なケアを行う力を、日々の仕事を通じて培ってきました。
NZの看護師登録を済ませて就職活動へ
Sさんは、2021年にニュージーランドの看護師登録を取得し、2022年に就職活動を進めました。
日本と米国での実務経験に加え、英語で看護を学び、働いてきた経歴も備えていました。専門的な仕事の内容を英語で伝えられることは、海外の採用担当者と話すうえで大きな強みになります。
就職活動では複数の病院と採用についての話が進み、最終的にオークランドの病院からのオファーを受け、契約書に署名しました。
就職後も、現地の職場で経験を重ねる
2023年12月には、Sさんから「今の職場にも慣れてきて、少しずつ落ち着いてきた」とご連絡をいただきました。同年3月にはPRを取得したとのご報告もありました。
また、勤務先では患者さんの搬送を専門の部門が担当するなど、日本との業務分担の違いも教えてくださいました。就職を実現した後、新しい医療環境に慣れながら、現地で経験を重ねている様子が伝わってきます。
専門性と英語での実務経験が、海外就職の強みに
Sさんの事例は、看護の専門性と、英語で学び働いた経験を生かしてニュージーランドでの就職につなげたケースです。
看護師としての経験年数だけでなく、どのような患者さんを担当し、どのようなケアができるのかを具体的に伝えることが大切です。資格取得や英語学習、実務経験の積み重ねが、海外で働くための土台になります。