海外の大学で専門分野を学び、その知識を生かして新しい仕事に挑戦したい。そのようにお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、オーストラリアの大学で会計を学び、ニュージーランドでブックキーパーとして内定を取得されたHさんの事例をご紹介します。
Hさんの会計分野での実務経験は、約3か月間のインターンシップのみでした。就職活動を始めた時点では、経理担当者として正式に雇用されて働いた職歴はありませんでした。
そのような状況から就職活動を進め、2022年にIntermediate Bookkeeper(中級レベルの経理・記帳担当者)として採用されました。
Q工科大学で会計専攻を修了
Hさんは、2018年にG大学で会計を学び始め、その後、Q工科大学に移り、2020年にビジネス学士課程の会計専攻を修了されました。
日本で社会人経験を積んでからの大学進学でした。英語で授業を受け、課題をこなし、若い学生たちと一緒に学ぶことには、さまざまな難しさもあったそうです。
大学では、チームワークと信頼関係を大切にし、グループ課題にも取り組まれていました。会計の知識に加え、メンバーと協力して成果を出すためのコミュニケーション力も磨かれました。
会計事務所で約3か月間のインターンシップ
大学卒業後、Hさんは2021年3月から5月まで、シドニーの会計事務所でインターンシップを経験されました。
銀行勘定の照合、固定資産台帳や減価償却に関する業務、会計ソフトXeroへの給与・雇用情報の入力などに携わっていました。
また、会社のウェブサイトに掲載する税務関連記事の翻訳にも取り組まれていました。
大学で学んだ知識を実際の会計業務で使い、Xeroの操作について理解を深める機会となりました。CVには、勤務先から意欲や誠実さ、細部への注意力を評価されていたことも記載されています。
ただし、会計分野での経験は、このインターンシップのみです。経理職としての正式な勤務経験を積んでからNZ就職を目指した事例ではありません。
ニュージーランドで初めて経理職としての就職を目指す
Hさんは、大学で取得した会計の学位と、インターンシップで学んだことを土台に、ニュージーランドで就職活動を進めました。
会計関連の企業だけでなく、一般企業の経理や事務、オフィスマネージャーなどの仕事も検討していきました。
別の職種について提案を受けた際にも、経理業務を含む仕事であれば検討できるという姿勢を示されていました。
経理・会計という希望を持ちながら、関連する業務にも視野を広げて、就職の可能性を探していかれました。
現地で企業との面接を重ねる
2022年春、Hさんはニュージーランドで企業との面接を進めました。
面接日程に合わせて訪問先や交通手段を確認し、現地で雇用主との話し合いに臨まれました。
企業によって、担当する業務や求められる役割は異なります。実際に話を聞きながら、ご自身の学んだことや経験を生かせる仕事かどうかを確認していきました。
Intermediate Bookkeeperとして内定取得
就職活動を進めた結果、2022年6月、Hさんに採用通知が届きました。
提示されたポジションは、Intermediate Bookkeeperでした。
ブックキーパーは、取引の記帳や日々の経理処理などを担う職種です。経理職として正式に働いた職歴がなかったHさんにとって、会計分野でのキャリアを始める大きな機会となりました。
採用通知を受け取ったHさんは、雇用主へ感謝を伝え、就労開始に向けて準備を進めていきました。
就労開始に向けて手続きを進める
採用決定後は、雇用契約書の確認や署名、就労ビザ申請に必要な書類の準備を進めました。
雇用主とビザアドバイザーが連携し、Hさんも不明な点をその都度確認しながら、必要な対応を一つずつ進められました。
そして、2022年6月30日、就労ビザが認可されたとのご報告をいただきました。認可された期間は、2025年までの3年間でした。
希望していた分野で就職先が決まり、ニュージーランドで働くための準備が整いました。
学び直しを、新しいキャリアにつなげる
Hさんは、日本で社会人経験を積んだ後、オーストラリアの大学で会計を学び直されました。
経理職としての職歴はありませんでしたが、会計の学位と約3か月間のインターンシップ経験を土台に就職活動を進め、ニュージーランドでブックキーパーとして内定を取得されました。
同じ学歴や経験があれば必ず採用されるわけではありませんが、専門分野を学び、新しい仕事に挑戦した一つの事例です。




