今回は、日本で約7年の経理・事務経験を積み、ニュージーランドのエンジニアリング会社で働き始めたSさんの事例をご紹介します。
パートタイムでの就業からスタートし、現地の仕事を覚えながら、勤務時間や担当業務を少しずつ広げていかれました。
過去の留学経験から、再びニュージーランドへ
Sさんは、以前ニュージーランドで語学を学んだ経験があり、現地での生活に良い印象を持たれていました。
その後、日本で仕事の経験を積み、今度は「現地で働く」という目標を持って、再びニュージーランドを目指すことになりました。
2024年の渡航に向けて就職活動の準備を進め、ワーキングホリデービザで働ける期間を活用しながら、就職先を探していきました。
強みは、経理だけにとどまらない実務経験
Sさんには、約7年にわたる経理・事務の経験がありました。
担当されていた業務は、入金や売上の確認、帳簿への記録、支払い管理などの経理業務に加え、輸出関連書類の作成、出荷手配、取引先からの問い合わせ対応や調整など、多岐にわたります。
数字を扱う仕事と、社内外の人とのやり取りの両方を経験されていたことが、Sさんの強みでした。
応募では、経理、物流事務、プロジェクト管理の補助など、これまでの経験を生かせる仕事を視野に入れていました。
エンジニアリング会社で、事務・経理の仕事へ
現地企業との面接を経て、Sさんはエンジニアリング会社で働く機会を得ました。
会社からは、将来的にプロジェクトサポートやオフィスマネージャーの役割を担えるよう、長期的に取り組んでほしいというお話がありました。
ただし、最初からフルタイムでの採用が決まったわけではありません。
まずはパートタイムで仕事を始め、現地の業務や会社の進め方を覚えていくことになりました。
週20時間程度から、仕事を一つずつ覚える
2024年11月、Sさんは週20時間程度の勤務を開始しました。
主に、社内で忙しい担当者の業務を少しずつ引き継ぎながら、プロジェクトに関する事務や経理の仕事を教わっていきました。
就業開始後、Sさんからは次のような言葉をいただいています。
「1日も早く仕事を覚えて会社に貢献したく思っております。」
日本で実務経験があっても、現地企業では仕事の進め方や使用する仕組みが異なります。Sさんは、これまでの経験を土台にしながら、新しい職場で必要なことを一つずつ身につけていかれました。
試用期間を終え、勤務時間と時給にも変化
2025年2月には、就業開始から3か月が経過し、試用期間が終了したとのご報告がありました。
その後も勤務を続け、同年4月の時点では、勤務時間が週24時間ほどに増加。時給も、就業当初の25NZドルから27.50NZドルに上がっていました。
Sさんご自身は、「少しずつの進歩」と表現されていましたが、仕事を続けながら勤務条件にも変化が出てきたことは、次の段階に向けた前進でした。
長期的な雇用に向けて、話し合いを継続
働き始めた後は、今後も同じ会社で働き続けるための話し合いが進められました。
2025年6月には、必要な手続きが進んでおり、ビザが認可された場合には週30時間勤務となる予定だと、ご本人から報告をいただいています。
さらに、同年8月には、今後の雇用契約を結ぶ段階まで進んだとのご連絡がありました。
就業開始から、その後の雇用に向けた話し合いまでには時間がかかりましたが、Sさんは仕事を続けながら、段階的に歩みを進めていかれました。
経理・事務経験を、会社への貢献につなげる
Sさんの事例では、経理の経験に加え、物流や取引先対応などの幅広い実務経験が、現地企業での仕事につながりました。
また、最初の勤務条件だけで判断せず、実際に働きながら業務を覚え、会社の中で担える役割を増やしていったことも、この事例の特徴です。
もちろん、パートタイムで働き始めれば、必ず勤務時間が増えたり、長期雇用につながったりするわけではありません。会社の状況や採用方針によっても、その後の展開は変わります。
Sさんのように、ワーキングホリデービザで働ける期間を活用し、現地企業で経験を積みながら、長期的な雇用を目指す進め方もあります。
最初から希望する勤務条件がそろわなくても、仕事を覚え、会社との信頼関係を築く中で、次の可能性が見えてくることもあるでしょう。
ワーキングホリデーをきっかけに、ニュージーランドでの就職や、その先の移住を目指す方にとって、Sさんの歩みは参考になるのではないでしょうか。




