あきらめずに取り組み、NZ就職と永住権取得へ――Oさんの事例
ニュージーランドでの就職と、お子さんとの新しい生活を目指していたOさん。日本で培った事務・管理・調整業務などの経験を生かし、現地での仕事を探していきました。
採用に向けた調整には時間がかかり、不安を感じる場面もありました。それでも粘り強く取り組み、2024年にはタウランガでの就職と永住権取得につながりました。
今回は、Oさんが一つひとつの課題に向き合い、ご家族の新生活を実現するまでの歩みをご紹介します。
日本での経験を生かして、NZでの就職を目指す
Oさんは、日本で20年以上にわたり、事務・管理・調整業務などに携わってきた方です。MBAの学位も持ち、英語と日本語の両方でコミュニケーションができます。
就職活動では、プロジェクトの調整、事務管理、記帳、オフィス管理など、ご自身の経験を生かせる仕事を検討していました。
長い職歴のすべてが経理業務だったわけではありませんが、さまざまな職場で培った経験や、物事を整理して進める力を、ニュージーランドでの仕事につなげようとされていました。
就職先はキウイフルーツ産業を支えるM社
就職先は、北島地方都市にあるM社です。
同社は、キウイフルーツの選果・梱包・冷蔵保管など、収穫後の処理を行う会社です。生産者が育てた果実を出荷につなげる、ニュージーランドのキウイフルーツ産業を支える事業を営んでいます。
Oさんが担当したのは、果実の選別や梱包作業ではなく、オフィスでの会計関連業務でした。
日本語力を生かして、会計関連業務を担当
働き始めた後のお話では、Oさんは日本の会社に関する会計業務を任されているということでした。
当時のタウランガオフィスでは、日本語が分かる人材がご自身以外にいなかったそうです。業務に対応する力に加えて、日本語を理解できることも、職場で必要とされる役割につながっていました。
一方、仕事量が多く、細かく煩雑な作業もあり、毎日かなり疲れるとのことでした。新しい職場で責任のある仕事を任され、慣れない環境の中でも懸命に取り組まれていた様子が伝わってきます。
不安が続いても、粘り強く取り組む
就職までの道のりは、順調なことばかりではありませんでした。
Oさんは、前年のやり取りを振り返り、雇ってもらえるのか不安が続いていたとおっしゃっていました。
話が進んでいても、先の見通しが立たない時期は落ち着かないものです。お子さんとの移住も考えていらっしゃったので、なおさら不安が大きかったのではないでしょうか。
それでもOさんは、雇用主や関係者との話し合いを続け、必要な準備や調整に一つひとつ対応されました。後に「粘った甲斐がありました」とおっしゃっていたことが、とても印象に残っています。
2024年5月、念願の永住権取得へ
2024年5月末、Oさんから、永住権が許可されたとのうれしいご報告が届きました。その週から職場にも通い始めているとのことでした。
前年からの不安や調整を乗り越えて届いた知らせでしたので、私も本当にうれしく思いました。
ここまであきらめず、辛抱強く取り組まれたOさんに、**「本当によく頑張りましたね」**とお伝えしたくなる節目でした。お子さんとの将来に向けて、大きな一歩を踏み出されたと思います。
移住後も、仕事と子育てに向き合う
永住権を取得した後も、新しい生活への挑戦は続きました。
仕事を覚えながら、お子さんとの暮らしを整え、慣れない土地で日々を過ごしていく。簡単なことではなかったと思いますが、数か月後には、少しずつ現地の生活のリズムに慣れてきたとおっしゃっていました。
就職や永住権取得という結果だけを見ると、その途中にあった苦労は見えにくいものです。Oさんは、移住後も仕事と子育ての両方に向き合い、生活の土台を築いていかれました。
約1年間の勤務を経て、次の一歩へ
2025年7月には就職から約1年が経ったとのご連絡をいただきました。
大変なことも多かった一方で、貴重な経験ができ、素晴らしい同僚にも恵まれ、充実した日々だったとのことでした。
その後は、お子さんを日本語補習校に通わせたいという希望から、南島への引っ越しを決められました。就職と永住権取得を実現した後も、お子さんの教育を考えながら、ご家族に合った暮らしを選んでいらっしゃいます。
一つひとつの積み重ねが、家族の新生活につながる
Oさんの就職と永住権取得は、短期間ですべてが決まったものではありません。不安な時期にも話し合いを続け、必要なことに対応し、一つひとつ積み重ねてきた結果でした。
また、これまでの業務経験と日本語力が、雇用主に必要とされる仕事につながりました。
お子さんとの新しい生活を目指し、最後までよく頑張られたと思います。これからのニュージーランドでの暮らしが、親子にとって充実したものになることを願っています。




