日本で電気設備に関わる仕事を経験し、ニュージーランドでの就職に挑戦されたSさん。
2017年に現地で面接を受け、オークランドの電気工事会社から内定を取得されました。その後は、ご家族との生活を築きながら、現地の電気工事士資格取得に向けた勉強にも取り組んでこられました。
今回は、就職活動から現地での仕事、そして後にNZ就職を目指す方を支えるようになったSさんの歩みをご紹介します。
日本での経験を土台に、現地の電気工事へ
Sさんは、高校卒業後に電気設備の製造会社へ就職し、10年以上の勤務経験を積んでいらっしゃいました。配電盤・制御盤などに関わる仕事を経験されていましたが、ニュージーランドで目指したのは、現場で働く電気工事士としての就職でした。
同じ電気の分野でも、設備を製造する仕事と、現場で設置や配線を行う仕事には違いがあります。これまでの経験をどう生かし、現地で必要な仕事を覚えていくかが、新しい挑戦となりました。
面接には図面を持参
Sさんは、2017年2月から3月にかけてニュージーランドへ渡航し、現地企業との面接を進められました。
面接には図面を持参されていたということでした。図面の一部について「これは何か」と質問され、内容を説明した場面もあったそうです。
職歴を言葉で説明するだけでなく、仕事に関する資料を見せながら話すことで、経験や知識を具体的に伝えようとされていました。
その後、オークランドの電気工事会社、T社から採用の申し出があり、同年5月には雇用契約書が届きました。
就職先は、幅広い電気設備を扱うT社
T社は、オークランドで商業施設や産業施設などの電気工事・保守を手がける会社です。
同社の公式サイトでは、建物の電気設備の点検や照明の修理・交換、配電盤の更新、制御設備、空調設備に関する電源・制御配線など、幅広いサービスが紹介されています。
Sさんは、この会社で現地の電気工事の仕事に取り組むことになりました。日本で培った電気の知識を土台に、ニュージーランドの現場で経験を重ねていく機会となりました。
ご家族の生活準備にも気を配ってくれた雇用主
内定後のやり取りでは、雇用主が仕事だけでなく、ご家族の生活準備にも気を配ってくださったことが印象的でした。
住まい探しについて相談すると、雇用主は知り合いの日本人に連絡し、日本から移住する家族が生活を始める際に役立つ情報がないか、尋ねてくださいました。
また、渡航予定を伝えた際にも、到着を楽しみにしているという温かい返信が届いていました。奥様も、雇用主が優しい方でよかったとおっしゃっていました。
小さなお子さんたちを連れての移住では、仕事の確保に加え、住まいや日々の生活の準備も必要です。こうした気遣いは、ご家族にとって心強いものだったのではないでしょうか。
現地で働きながら、資格の勉強を継続
就職後も、現地の電気工事士資格に関する勉強が続きました。
仕事を覚えながら、理論や法規、実技の課題に取り組むことは、簡単なことではありません。英語での学習も必要で、奥様からも、仕事と資格の勉強についてご相談をいただいていました。
それでも学び続け、後のご本人のメールでは、試験に合格してフルライセンスを取得したことを確認できました。
内定を取得した後も努力を重ね、現地で電気工事士として働くための資格につなげてこられました。Sさん、本当によく頑張られました。
今度は、NZ就職を目指す方を支える立場に
現地での経験を積んだSさんには、その後、電気工事の仕事や資格について質問させていただく機会もありました。
2025年には、ニュージーランドで就職活動中の日本人電気工事士の方と、休日に会ってお話ししてくださっています。お仕事やご家族との時間があるなか、ご協力いただき、大変ありがたく思っております。
ご自身が挑戦してきた経験を、これから挑戦する方のために役立ててくださる。その姿にも、Sさんのお人柄が表れているように感じます。





