「面談では良い反応だったのに、その後、話が進まなくなった」
「仕事内容や給与の話まで出ていたのに、採用が保留になった」
ニュージーランドでの就職活動では、このようなこともあります。応募した側としては期待が高まっていただけに、「何か悪いことを言ってしまったのだろうか」「経験や英語力が足りなかったのか」と気になると思います。
もちろん、選考の結果として見送りになる場合もあります。ただ、採用が止まる理由は、応募者本人に関することだけではありません。
会社の経営状況や採用計画が変わり、雇用主が前向きであっても、話を進められなくなることがあります。
採用したい気持ちと、実際に雇える状況は別
雇用主が「経験があるので、ぜひ話をしたい」「うちで働いてもらえたら助かる」と思っていても、採用を決めるには、給与を継続して支払える見通しや、任せられる仕事量が必要です。
面談した時点では採用できると考えていても、その後に受注が減ったり、予定していた事業が延期になったりすれば、判断が変わることもあります。
応募者への評価が良くても、会社側の状況によって採用が止まることはあるのです。
新店舗や事業拡大の計画が変わる
新店舗の開業や事業拡大に合わせて、人材を探している会社もあります。
しかし、開業時期が延びる、出店計画を見直す、周辺の競合状況が変わるといった事情が生じれば、必要な人数や採用時期も変わります。
実際に、当社でやり取りしていた雇用主から、仕事内容や給与、勤務時間について具体的な提案があった後、周辺の事業環境の変化を理由に、採用計画をいったん保留するとの連絡を受けたことがありました。
この場合、応募者の経験が急に評価されなくなったわけではありません。雇用主として、事業の見通しを確認してから判断する必要が生じたということです。
欠員が出る見込みだったが、状況が変わった
退職予定者の補充を考えていたものの、その人が勤務を続けることになった。既存スタッフの勤務時間を増やすことで、当面の業務を回せるようになった。
こうした社内の調整によって、新しい人を雇う必要がなくなる場合もあります。
特に少人数の会社では、一人の退職や勤務時間の変更が、採用計画に大きく影響します。面談時には人手が必要だったとしても、その後、別の方法で対応できることもあるのです。
採用にかかる費用や準備を、あらためて検討している
人を一人採用するには、給与以外にも負担がかかります。
仕事を教える時間、既存スタッフによるフォロー、道具や作業場所の準備など、受け入れ側にも余力が必要です。
海外からの応募者であれば、渡航や就労開始までの期間、必要な手続きなども含めて検討することになります。
最初の面談では前向きでも、具体的な準備を確認する段階で、「今の会社の体制では難しい」「もう少し先にしたい」という判断になることもあります。
良い面談と、採用の決定は分けて考える
面談で会話が弾み、雇用主から好意的な言葉をもらえれば、期待するのは自然なことです。
ただ、「経験に興味がある」「また連絡したい」という段階と、実際に雇用条件を固めて採用する段階には、まだ距離があります。
仕事内容や給与の話が出ていても、最終判断が残っている場合もあります。良い反応は前向きな材料として受け止めつつ、どこまで決まっているのかを確認することが大切です。
雇用主のアクレディテーション取得が進まない
雇用主が採用に前向きでも、海外から人材を雇うために必要なアクレディテーション(雇用主認定)を取得できず、採用が止まる場合もあります。
実際に、応募者への採用意向はあったものの、会社の経営状態や、十分な利益が出ていないことなどが問題となり、認定取得に至らず、採用を進められなかった例もありました。
雇用主としては「ぜひ働いてほしい」と思っていても、会社側の受け入れ条件を整えられなければ、就職につなげることができません。
このように、応募者の経験や英語力とは別のところで、話が止まってしまうこともあります。





